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美香の苦悩爆発
そして、美香はその崖の上に立った。
「あ!いかん・・」
咄嗟に矢原は走った。
美香は、衝動的にそこから身を投げようとしたのであった。それは、矢原の勘がもし鈍ければ、そして機転の利かない男であったなら、きっと美香はそこで命を落としただろう。その崖は垂直で50メートルの屹立したもので、下は岩礁だった。
美香を後ろから抱えた矢原、
「何すん!離して!離してやあ!」
美香の絶叫、
「落ち着け、落ち着け、美香ちゃん!」
その言葉に、美香が力を抜いた。
「何で・・・何で止めるん・・わあああああっ!」




