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陽射し
「ううん?どなんもせえへん、それよりな、とりさん。朝の訓練ちゃ、やっぱり夜明け前から出なあかんのやろか・・」
「そやのう・・朝が弱いちゅうとったわの、由香里ちゃんは。かまわんぞ。わしが訓練に行く時に預かっといたるわ。まあ、自分でやりたい気持ちは分かるきんどの、他鳩舎の鳩と一緒に訓練するんも又意味があるんよ」
「うん、ほな、とりさんに、明後日は頼も・・有難う」
「そなん事位は、礼言われるもんでも無いわい。わしんとこは八百屋やきんの、何時でも自由に朝は出かけられるきんかまわんのじゃ。実は、正直言うけどの、この5羽・・凄いええわ・・わしんとこの鳩と比べるんと、丁度ええんでの、わしの邪な提案じゃきん」
「ふふふ」
急速に妻鳥と、由香里は仲良くなって居た。
午後から、由香里の家を訪問したのは、若手の山下、石川だった。
「あれ・・妻鳥さんとこに由香里ちゃんの鳩、早朝訓練頼んだんやって?」
山下こと、ヤマチューが言う。




