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静寂の杜

 佐伯勇太郎が、美香を沢木リフォーム㈱から退社させようとしたのであった。


「何で!何でそなん事お父さんが勝手に決めるんよ!」


 家の中でも浮いた存在である美香が、家族の同意を得るのは難しい。


「美香、お前は佐伯家の長女として、これからは、グループ企業に戻って貰う。沢木リフォーム㈱はお前には言わば、外の飯を食わせる修行じゃ。ここらで、もうええ」

「嫌じゃ、うちは、沢木社長のような立派な人の下でもっともっと働きたい。佐伯グループやか、兄ちゃんも居る。下の弟と妹に入って貰うたらええんよ」

「沢木さんは、確かに立派な企業家じゃ。それは認める。ほやきんど、佐伯グループはもっともっと大きい会社にこれからなるんじゃ。お前は、退社させる。考えは変わらん」

「もう・・もう嫌じゃ!こなな家・・うちの・・うちの居場所なんかどこっちゃ無い。うちは・・うちは」

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