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静寂の杜
この日、霧島夫妻に由香里が呼ばれ、鉱物・植物館に。
「わあ・・普段余り見えんきんど、凄い充実して来とりますね」
由香里が眼を輝かせた。霧島夫妻が集めた鉱物・植物・蔵書は今も収蔵・整理中で訪れる者も増えていた。
「まだまだ・・1割にも満たないけど、標本を収蔵する蔵も出来て、何人かの現役学生達も夏休みを利用して整理の手伝いに来てくれてね。助かってるよ」
大学の教授まで勤められた人物。その豊富な知識と、研究熱心さは、良く由香里も理解している。
「道の駅事業もどんどん進んで、一大ジオパークのようになって来た。全国各地に色んなテーマパークはあるが、これだけ目的と営利と、環境と全てを網羅した施設は無かったよ。規模なんて大型観光バスが乗りつける大々的なものは必要ないんだ。子供達や近隣の住民が楽しめて、勉強出来る環境があればそれで十分。由香里さん、道の駅で受付や色んな雑務をこなしてるが、どうだい?半日、こっちの施設でしばらくやって見ないかい?オーナーには許可も得ているし」




