静寂の杜
しかし、沢木が行う全ての事業が順調かと言えば、それは決してそうでは無かった。採算ぎりぎりの事業もある。そこには、福祉と言う大きな慈善事業的な目的もあるからだが、盆に沢木の家に集まった佐々木一家と、沢木は雑談の中で、こんな話をしている。
「大資本の会社は、潤沢な資金を運用して、今はベンチャー企業の投資を始めて来た。わし等の事業にもかなりバッティングして来たわ。HZKも拡大戦略の中でかなり資本を投下して来たきん、ここらでかなり地盤も固めようちゅう動きになって来とるんじゃ」
「ほなな話この席でせんでも・・」
和子が少し眉を顰めながら言うが、
「いやいや・・言いたいんは、世の中が余りの上昇気流に乗って、ちょびっと方向が変化して来よるちゅう事じゃ。ほやきん、飲食業もそう、リフォーム会社もそう。一業種が何十年も同じ業績を残し、且つ安定出来るか言うんは至難の事よ。どんどん変化する世の中に対応して行かにゃならん、ほやきんど、世の流行の中に身を置いとるだけでは、長続きもせん。道の駅にも、飲食ちゅう客をそこへ留める工夫も必要じゃわのう・・ほなん思うとるんじゃ」




