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静寂の杜

「分かっとるで無いな、谷やん。わしは楽しみじゃ。買収したついでに、あの元編集長とか全て追い出したそうじゃ。感覚が全くずれとる言うての。情報誌にせんとはっきり言うとった、じゅんさんは」

「はは・・前のFFじゃったら、知っとる奴は殆ど買うて無かった。丸位じゃろ?雑誌に踊らされてしょっちゅう名人見たいな顔で登場しとったわの、はは。誰っちゃ、旧仲間であいつを名人じゃ思うとった者は居らん。旅館の息子で金も持っとったきん、平日も釣りに行けて、数打ちゃあたる見たいな釣りしよって、たまたま大きいの釣っただけのこっちゃ。あれだけ通うたら、渡船屋じゃってほりゃあ、大事にしてくれるわいの」

「まあまあ・・悪口になるきん、谷やんそれは」


 洋司が渋面を作ると、谷野は旧黒鯛倶楽部が本当に楽しくて、もうあの頃に戻れたら・・そんな事を話ながら帰って行った。

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