静寂の杜
少しとりが、
「あの・・洋司さん。わし・・本腰入れて道の駅を主体にやろか思いよんですわ」
「え・・妻鳥屋どなんすんじゃ?」
「お袋一人で十分じゃ言うとります。最近ではスーパーが出来て、売り上げも落ちて来とんです。仕入れもこの頃は業者が来て卸して行ってくれよる。ほとんどわしが青果市場から仕入れて来んでも、前見たいに売れんしね。特に夏場は、日持ちせんですきん、保管も結構大変なんですわ」
「ほうか・・大変なんじゃ・・」
洋司が何時になく真剣な表情のとりに、少し嘆息しながら答えると、
「沢木さん、大型冷凍庫、道の駅に導入したんですわ。これで、色んなもん賄えますきんね、野菜や果物も保存がこれで出来ますきん、時に米の保管庫はええですわ。14℃で一年中保つ事が出来るきん、何言うんじゃろねえ・・沢木さんの目の付け所言うか、ほんま一緒に仕事しとって、全部勉強になるんですわ。今まで自分は与えられた事をただこなしとったら、それでええと思うとった。ほやきん、それを伝承する事が当然で、それ以上の事を見んかった。今は違うんですわ。世の中はどう変わって行くんか、何が必要なんか、見る眼を持っとかないかんのです。わしは、もっともっと勉強したいんです、沢木さんの所で」




