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静寂の杜
「ほな、うち用事があるきん、2階へ戻る。ゆっくりな」
立ち上がろうとした時、イクちゃんが、
「あ、由香里ちゃん。美香と最近話した?」
「うん、毎日位は電話で・・」
「あ、ほうか・・いやいや。ほんならえんじゃ」
少し、イクちゃんも何か感じる事があるのだろうか、由香里もそう思いながら2階へ。
2階に戻ると、美香が音楽を聴きながら寝入っていた。昨夜は余り寝て無いのだろう。由香里は美香にそっと毛布を掛けた。
美香が当分起きて来ないだろうと思い、由香里は鳩舎のあるベランダに出た。少し風があったが、鳩達は元気に空を飛びまわっている。由香里を見ると、何羽かが、餌をねだりに両翼を広げ寄って来る。佐々木鳩舎は、非常に鳩が懐いていて、手から餌を与える事もしばしばある。




