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静寂の杜

「お・・皆さん、休憩中じゃったですか。はは」


 霧島栄子が、ここへ来て良かったと何度も沢木に礼を言う。


「はは・・百聞が一見に如かずですきんね。ここの自然は人に優しいです。日本中を探しても、なかなかこう言う所は無いですわ。山郷・・古里ちゅうんはこう言う所じゃと思うとります。栄子さん、何じゃったら、事務仕事もありますきん、道の駅一緒にやらんですか?」

「わあ!本当ですか。それなら是非、是非お願いしたいです。実は、この道の駅周辺の山野草に私、興味が凄くあるんです」


 沢木は即、


「ほな、それならお願いしよ・・栄子さん、植物に名前札をつけちゃってくれんですか。ここは散歩コースともなっとりますきん、その知識ある方に是非、やって貰いたいですわ」

「まあ・・それなら沢木さんは、頭の中に百科事典を持ってらっしゃるのに。私如き・・」

「はは、謙虚が少しも斜にならない女性ですな、栄子さん。頭になんぼ知識を抱えとっても、使わん事には生兵法。ほんで、お願いしたいのは女性らしい、きめ細かさや、植物に対する愛情・心配りです。それがある方とお見受けしますきんね」

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