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静寂の杜
洋司達も又泣いた。そして、自分達が決意した事が、やはり沢木に対する最大の恩返しなのだと認識を新たにしたのだった。
ハクション!
その時間沢木は豪快にくしゃみをしたと言う。
「あらら・・風邪引いたん違うんかいね、あんた」
和子が言うと、
「そうかも知れんの、焼酎の湯割りでも飲むか、二人で」
「あんたっちゃ・・発想が極端じゃな・・ふふ」
和子はそう言いながらも、とっておきの焼酎を出して来て、二人で飲むのだった。
由香里の早朝出勤、散歩が始まった。とりが、愛犬カイを一緒に連れて行くようにとの勧めで、朝から由香里との散歩が楽しくてじゃれるカイだった。まだまだ若い犬。遊びの中から、数々の事を学んで行く。
「あはは・・カイっちゃ、もう!」
綱等不用で、カイは遠く走って行ったかと思うと、又由香里の側に居る。




