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静寂の杜

「じゅんさん・・ほんま、何時も言うきんど、神様見たいな人じゃあ・・」


 佐々木一家と、三島一家は同時にそう言った。

 健二が、


「その時の・・じゅんさんの台詞が、又泣かせるんですわ。わし等、何遍頭摺り付けて泣いたじゃろ。きんど、こう言われたんですわ「健二君、子供は親の鏡ちゅう言葉あるじゃろ?勇次君の心は真っ青な空じゃあ、そのまま音楽に現れとる。その子供を育てたんは、誰あろう、三島夫婦じゃあ。わしはな、誰よりも誠実で、一生懸命に我が子を育てて来たその姿が見えるきん応援もする、手助けもするんよ。わしじゃって人間、誰でもにほなん事はせんし、必要以上にわしに恩義なんぞ感じて貰わんでええ。それはの、佐々木一家にも同じ事が言える。わし等は所詮ちっぽけな人間、出会いがあって、その縁で持って狭義の世界に生きとる。世の中には、人から施しを受けたら、それがもう当然のように思い、次に期待し、自分の努力を止める人間が一杯居る。そう言う俗物は、わしは見切る、見切ったら最後、わしは次の手は貸さんきん。健二君・・今からマンション管理士の資格の勉強をしてくれ。それが、自分の家族を守るちゅう君の決意と努力。わしはな、勇次君を立派なバイオリニストにした時、やっと君等から報いを受けたと納得する。頑張れ、健二君。努力する者は誰かが見守ってくれるんじゃきん.ほんでもうすぐ生まれて来る第二子の為にも、足場は必要じゃ」と・・わし等夫婦は、もう感動して涙を止める事が出来なんだです」

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