1755/3046
静寂の杜
そして、あっと言う間の日々が過ぎて行く。
ほぼ一年振りに、香川医大へ来る京西博士の診察を受ける為に由香里は車に乗っている。この日は洋司が運転していた。
「なあ・・お父ん」
「ん?」
「うち小説家やか、考えた事無い」
「お・・はは。まあ・・のう。ひょっとして由香里っちゃ、未優ちゃんが言うた事真剣に思いよんか?」
洋司がハンドルを握りながら言う。少し笑っているが・・
「そやって・・じゅんおっちゃん、未優姉ちゃんの二人に、才能あるって言われたら、ちょびっとはその気になる・・」




