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静寂の杜
沢木が居ると言うだけで、全くその存在感の大きさからして違う道の駅。
沢木は、又しばらくは道の駅に居り、鉱物館の建造も眺めつつ、周辺の役場連中の相手でもしとくわと笑った。
霧島は、あちこちに今出かけ、展示する鉱物や、書物を入手しているようで、いずれにしても館長さんとして、これ以上無い人材である。
夕方になり、沢木は由香里を呼んだ。
「はい」
沢木は対面に由香里を座らせると、
「由香里ちゃん、ええ小説とエッセイじゃった。あんまり才能、才能と言うんは好かんし、由香里ちゃんじゃって、そなんええ気持ちはせんじゃろ。つまり、文章なんちゅうんは、どなな日頃悪態ついて素行の悪い奴でも、あっと驚くようなもんが書ける・・つまり人格や、ほう言うの別にしても別の世界じゃちゅう事じゃな」




