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希望の光
席に戻った沢木に、香月がその表情を見てとったか、
「沢木さん、今日は私も羽目を外しますよ。お願いしますね、後は」
「ははは。そのつもりですきん、どうぞ、両先生、どうぞ」
沢木が酌を進める。沢木の家まで送る運転手の手配まで既に完了していると言う。全て沢木が短時間に準備をした事なのであった。
松本も嬉しそうに、由香里の明るい顔を見つめていた。洋司が時折、沢木に潤んだ視線を送って来ていたが、沢木は手を振り、場を盛り上げていた。
「これは、美味しいです!」
八重子の自慢料理の一つに香月が言う。
「はは・・博士、それはこの八重ちゃんの自慢料理ですきんな。わしが願うて今日作って貰うたんです。この八重ちゃんは、料理教室の先生ですきん」




