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静寂の杜
洋司が微笑んだ。元気そうなその様子を見れば、心配も吹き飛ぶのだった。八重子もコーヒーを運んで来た。
「じゅんさん、又色々忙しいにされよるようなきんど、お元気そうじゃね、安心しました」
沢木はにこっと笑い、
「はは、前見たいには、無茶しよらん。温泉に入ったり、ちょっと人に会うたり、時間は十分に有効に使いよるきんの。ところで、由香里ちゃんは、居るかいの?」
「あ・・それが、今日は美香ちゃん、花山さん達と出かけとるんですよ」
「ほうか。ちょびっと渡すもんあったきん、ほなこれを・・」
沢木が鞄からおもむろに出したのは、綺麗な瓶に入った砂であった。
「これ、星砂じゃ。ちょっと沖縄から石垣島の方に行っとったんでの。拾うて来た。はは。」
「有難う御座います。喜びますわ」




