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周囲の変化

「その通りじゃ。・・のう、西条君。若い時は無鉄砲な沢木とよう衝突もしたきんど、今になって見たら全部あいつの言う通りになった。わし等、年が若い、取っとるちゅうて簡単に人を区別をしたり、判断をしたりしよる。もっともっと若い人間の意見にも耳目を傾け、或いは経験ちゅうもんを逆に若い人間にも伝授せないかんのよのう」


 松本が言うと、大きく西条も頷いた。


「ありゃあ・・特別の男ですわ。そやきんど、誰よりも鳩が好きで、誰よりも愛情を注ぎ、ほんで努力を惜しまんかった男です。あいつの中でのすずらん号は、結局由香里ちゃんに戻した閃竜号と同じ運命だったんかも知れんですね」

「・・かも知れん。じゃきんど、違うんか知れん・・わし等はそこまでは踏み込めん領域じゃろう。西条君、来期、わしは自分の競翔人生の集大成として松竜号を使翔したい。それが、今のわしに出来るじゅんへの気持ちじゃ」

「ええ・・。わしも今秋からは、西条系の確立を目指して行きますわ」

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