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周囲の変化
「ほう・・と、なると、じゅん。お前は、窮屈な環境の中で閃竜号を預かったと見える」
満面の笑みで沢木は松本を見詰めた。それだけで、全部二人の会話は通じていた。
「おい、じゅん。協力出来る事あったら、何時でも言うてくれ。今まで見たいにはお前も自由時間が無いじゃろきんど・・」
「はい・・有難う御座います。松本さん」
初めて、沢木は松本の事をそう読んだ。爽やかな風が吹いたような気がした。沢木はもう既にこの世界から離れて遠い所に立っている気がした。沢木は、周囲から少し離れた所で会話する松本に、
「由香里ちゃんの事、頼みますわ」
小さな声で言うと、
「競翔から離れたって、お前も洋司君も側に居る。はは」
ははは・・二人が笑いあった。




