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周囲の変化

「いや・・ほなん事は思うとらんど。可能性は、無いとは言い切れん。そやきんど、それは天・地・人・・全てが揃うた夢想の又夢想の世界。有るとも言えんし、無いとも言えん。ただ、わしはその立場には居らんだけの事。やるだけの事はやった。わしは、すずらん号の呪縛は絶ち切れたと思う」

「・・・じゅんさんがそこまで言うのなら、わしには何も言えませんきんど・・由香里はどうなりますか?」

「思うがままに・・進むも引くも、それは由香里ちゃん自身が決める事。ほんで、彼女は全部分かっとるよ。選ばれた人間にしか分からんものがある。その運命の扉は、香月博士・・ほんで、由香里ちゃんにあるんで無いかと思う。奇しくも兄弟鳩にその鍵は手渡された。全く違う飼育法・訓練法・互いの資質の違いさえ、今は全く感じん」

「ほんなら・・2羽が?」

「能力は充分にあると思う。そやきんど、先の話に戻る」


 沢木は、そう言い、白城を後にした。

 この日、この時間由香里は松本宅に行っていた。

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