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周囲の変化
「いつしか・・私は競翔家の立場を超えて、研究者に陥っていました。沢木さん、貴方のお姿に自分を取り戻す事が出来ました。有難う御座います」
何と言う会話・・こんなやりとりが、行なわれて居るなど周囲が知る由も無く、
香月の初霜号系2羽は、芳川鳩舎に戻され、3羽の翌日10時前後の帰舎鳩は、1200キロレースに連続参加となった。そして・・閃竜号は、悠々と朝陽の昇る午前5時20分、その姿をキラキラ輝かせながら、桐山を背にして、雄々しく戻って来たのである。当日帰った輝竜号、朝になるのを待って、そこまで戻っていたのだろう、閃竜号は、その計り知れない潜在能力の高さを示し、帰舎したのである。競翔の不可思議・・このレースは、閃竜号が優勝、輝竜号が2位となった。四国ナショナルレースの総合1位、2位であった。
松本の松竜号は来年になる。そして、秀波号も翌日8時に帰舎。総合5位の堂々たる入賞を飾った。
沢木は、閃竜号を佐々木鳩舎に返す事に。閃竜号は以降のレースに不参加となった。




