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周囲の変化
「あ・・あの。うち、ヤマチューさんに振られたきん、ヒデ君と付き合い出したんとは・・」
「はは、言うな、言うな。男女の付き合いっちゃの、不可思議なもんよ。例え互いに好き合うとってもそうならん時もままある。人生と同じ、絆、縁ちゅうんは、その時々の運命見たいなもんよ。由香里ちゃんも、ヤマチューも、今はその歯車の中に居らんのかも知れん。花山君じゃって、これから先の事は分かるまいが?はは・・そう言うもんよ。大いに結構な事じゃ」
「はい・・今日はオーナー、色々と有難う御座いました!」
嬉々とした顔で花山は階下に降りて行く。
沢木が一人言・・
「そやきんど・・ヤマチュー・勿体無い事したのう。花ちゃんなら、ええ奥さんになれとる。きんど・・男女の仲ちゅうんは、そうしたもんでは無いわいの。はて・・ヤマチューの純愛が届くんかどうか・・由香里ちゃんは、えらい高みに今は走っとるきんのう・・」
そんな独り言を言いながら沢木は、屋上からゆっくり周囲を見回した。




