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周囲の変化
沢木がにこっとすると、安藤もにこっとしながら、
「わしのとこの3軒隣に叔母の家があります。そこもリフォームして貰えんですか?沢木さんの所で」
「はい!有難う御座います!早速拝見させて頂きます」
こうして、沢木はクレームを次に仕事に繋げたのである。どんな些細な事も真にお客さんの言葉に耳を傾け、誠意を尽くす。これ故に沢木の会社は急成長して来たのである。川本は、総身が痺れる思いであった。彼も又、大きく沢木グループの支柱の一人として成長して行く若手であった。
沢木が、現場から沢木事務所に戻って来たのが、午後3時半頃。
「屋上に居るきんど、取り継がんとってくれの?今からプライベートの時間じゃきん」
「は・・はい」
花山が、返事した。既に川本から連絡が入っており、新たな受注まであったと言う事で、安堵と共に自分の今回の件を深く反省する花山だった。
屋上に上がった沢木に、すぐ後を追うように、花山がコーヒーを運んだ。




