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希望の光
香月はその二人の応対を聞きながら、くすくす笑っている。
香月「それでは、行きましょうか、由香里ちゃんの鳩舎に」
沢木「ほな、由香里ちゃんだけ呼んでくるわ」
丁度応接室から由香里だけが出て来た。何か明るい表情を浮かべながら・・それは憧れの香月に自分の鳩を見て貰う喜びか、或いは京西の話に何かがあったのか・・それは分からない。
③に移る。
香月「良い鳩舎ですね、管理も充分ですし、立地条件、鳩舎設計全て良い。これは松本さんのアドバイスですね?」
松本「はは・・お恥ずかしい」
その頃には、もう洋司は京西と、盃を先に傾けていた。八重子も酌をしている。
何かがやはり変化した・・光明がこの一家に射したようであった。
由香里「おいやん・・そのバスケットに入っとる鳩触らせて」
松本「え・・そやきんど、食いつくぞ、この鳩・・」
由香里が大声で笑った。




