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周囲の変化
「ほうかあ・・今度来る時はこれ頼むわ」
西条が大層気に入った様子。すこぶる瀬戸内の小魚の刺身も美味かった。
「この刺身美味いのう・・何ぞ?これは」
西条が問う。
「はは・・ネバゴチよ。関西ではがっちょちゅう。ノドクサリちゅうコチの仲間よ」
「え・・ネバゴチかいの、この刺身・・こなん美味かったんか・・へぇ・・」
「ここの品川さんはな、瀬戸内の小魚が最高じゃ言うとられる。特に海底に住む魚は美味いちゅうとるわ。名人の手に掛かったら。雑魚でもこなん高級魚に化ける」
料理の話だけでも尽きないようで、二人はすっかり上機嫌。
その内、沢木がやっと本題に切り入った。
「で・・兄やん、稚内派じゃったこれまでの訓練法と、羽幌に的を絞った訓練の違いとはどこにあるんぞな?」
「来たかい・・関東で言われとる、GC・GN、CH・GCHの定義とか、方程式なんぞは、四国には無いとわしは思うんよ」
「ほう・・で?」
沢木の眼が光った。




