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周囲の変化
沢木はその前を通り過ぎ、加藤の所へ、
「おう、カトちゃん、ここもええのう。5羽持って来たんかいの」
「はい」
短く答える加藤には、自信が漲っている。沢木は触診もしなかったが、仕上りが良い事は飼育者の態度を見ても分かるよと言いたげだった。
そして何人かと雑談後、西条の所に戻って来る沢木。
「で・・兄やん、どなん訓練変えたか教えてつか」
「興味あるんか?ほんまに」
西条が笑いながら聞くと、
「あるある。ハンセンマリンバ号系統は、兄やん独自の系統じゃとわしは思うとる。稚内と羽幌の訓練の違いちゅうんは、この仕上り見ても聞く価値があるとわしは思うとる」
「ほな・・ちょびっと場所変えるかいの・・わしとて自分流をそう易々とは他のもんに公表しとう無い。他の皆も、同じじゃと思うとるきんの、この気持ちは」




