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周囲の変化
由香里が、この日は美香、花山と一緒にピクニックに出かけていた。
「きゃはは」
楽しそうな笑い声が聞こえる。比較的低地に位置する桃山公園は、墓地公園とも言われ、なだらかな山に緑豊かな様々な木々が植えられ、市民の憩いの場になっている。互いに作って来た弁当を広げながら、芝生の上で世間話、自分達の趣味の話題、ファッション。若い女の娘達の話題が尽きる事は無い。
花山が、ヒデ君と正式に交際し出した事は、周知の事実。誠に順調のようで、ヒデ君も由香里との関係がむしろ前より緊密になった感じがある。又、美香と、イクちゃんの交際も同じく微笑ましい仲として周囲も祝福している。
由香里には、到達しようとする目的も夢もある。それは、日増しに現実のものとして大きくなって行くようだった。
「由香里、歩くん速うなったな。道の駅での仕事しんど無い?」
同じ今はグループの社員同士。美香が問う。




