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周囲の変化
「・・私の考えがそこまで到って居りませんでした・・と、言われると、沢木さんはここまで鳩のコンディションを作る為の参加をして来たと?」
沢木が頷いた。
「ほうです・・。高い能力は、これまでの四国競翔界の歴史を塗り替えた成績を収めたかも知れんですきんど、紫竜号とそれは同じ。能力を食い潰すだけじゃと思いました。何故なら、初霜号系は、連戦に弱い。今後改良を続ける系統じゃろと思います。それでも敢えて、香月博士が、閃竜号と同じ道を目指せと言われるなら、わしは従いますが・・」
「そこまで・・・深い考えとは、思って居なかったです。沢木さん・・よくこの短い期間でその弱点・改良点を見出して下さいました。深く感謝申し上げます。私の不明をお詫び下さい」
香月の予想すら上回る、沢木の視点。その着目点は、遥かに深かった。又、未来を見越していたものだった。香月は、閃竜号と同じ土俵に預け、その対比の結果を確かめないとならないと託した血統だったが、もっともっと次元を超えた所で、その優秀さも又弱点も、沢木は掴んでいた事になる。




