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周囲の変化
久し振りに姿を見せた沢木に、会員達が群がるが、温和な表情でにこにこ応対するその姿は、燧灘競翔連合会の既に無くてはならない人だろう・・洋司は思った。しかし、沢木の夢は、大きい。自分達の都合と天秤にそれをかける事等出来はしないのだ。
「今年の参加は800ちょっとか、ええ傾向じゃ。来年からは、10連合会のダービーになる言う話じゃきん、張り合いが出るわのう」
参加羽数が多ければ、活気が出る。単純な理であるが、そこに到るまでの下準備は容易では無い。そして、昨年が非常に分速も帰還率も良かったと言う所から、今年は参加羽数も増えた。地方ではどうしても大きな羽数参加レースは少ない。しかし、飼育環境に恵まれる地方こそもっともっと大きなイベントもあっても良いのでは無いか。沢木の考えが、もう実現可能な所へ到達していた。
予想を又聞かれた沢木が、
「予想は、よそう!」
駄洒落に、周囲が沸く。




