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周囲の変化
「うん・・うちが小学生の頃から、知っとったよ。由香里は、勘が鋭い子やとは思うとった。ほんでも違う・・実際のあの子見よったら、備わった別の力がある見たい」
頷く沢木に、未優は由香里から未優に宛てた詩を見せた。
「うーん・・」
沢木もすぐには理解出来なかった。
しかし・・
「ひょっとしてこれ・・閃竜号の事か・・漆黒の闇とは・・」
「あの子がどう感じとんかは、うちには分からん。うちは、眼に見える事象しか受け入れられんきん。ほやきんど、閃と言う字と闇、光線ちゅうんは親父の今使翔しよる鳩と関係あるんかなと思うて・・ほれに、今は大事なレースの真最中・・ほやきん、ここじゃと思うて来た。ご免・・もう出勤の時間じゃわな、うちも一緒に行く」
「まあ・・待て。未優にこれ託したちゅうんは、由香里ちゃんも考えての末じゃろ。ほな、わしもそれなりの返事を用意せにゃならん」
「やっぱり、そっちの話じゃったんじゃな」




