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周囲の変化
「こなんしょっちゅう戻って来よったら、磯川総合病院に移った気がせんな」
「何言うとんぞ、アホ」
環の言葉に、沢木が叱る。環がぺろっと舌を出す。とりの嬉しそうな顔を見ても、戻る意味が分かる筈だと。
そして、未優も戻って来た。一家と、とりを交えて夕食が始まった。
「やっと少年審判が終了したわ・・長かった」
未優がほっした顔で言うと、
「少年には更正の道があるんじゃ。成人見たいには、杓子定規にはいかんわい」
沢木がとりにビールを勧めながら、そう答えた。
「うん・・そうじゃとうち痛感しとる」
環が、
「ほやきんど、ほんまに磯川総合病院は患者にも、病院関係者にも素晴らしいとこじゃわ。うち、ほんまに眼から鱗じゃ」
これも沢木が、
「そうなるには、相当今の副院長が、院長とやりあった結果じゃ。医師とも総スカンを食らうた言う事じゃきん、なかなか人間が日頃からそれが当り前じゃ思うてやんじょる事を覆すんは、骨が折れる事よ。あの若さで大したもんじゃ・・」




