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希望の光
八重子が食卓の準備を整えようとしている最中だった。殆どは、沢木が注文した料理屋から運ばれて来たものだ。八重子には、沢木から彼女自慢の手製料理数点を依頼され、それも出来上がった所だった。忙しそうであるが、娘のこれ以上に無い興奮した嬉しそうな様子を見て、洋司も、八重子も楽しそうにその食卓の準備をしていた。
「そやきんど・・急じゃのう、じゅんさんっちゃ、いっつもこれじゃあ、ははは」
洋司が笑う。
「それは、しょうが無いんと違う?香月博士言われたら、超多忙な方やきん、ぎりぎりまで調整されとったん違う?」
由香里の言葉に、それはそうじゃわの、洋司も頷いた。しかし、この料理の準備は、かなり前からして無いと、ここまでは短い時間では揃えられんじゃろう・・と、郷土の海の幸、山の幸の余りの豊富さに、一家は驚いていた。
「さあ・・ほなら、来られたら、火入れたらええだけじゃきん、私の用意は終わり」
やっと、八重子は準備を整えて一息をつく。そこへ、松本も来た。洋司が、日頃の礼を松本に述べた後、その料理の多さに驚いていた。
「こりゃ、凄いがな・・奥さん、大変じゃったじゃろ」




