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周囲の変化

 沢木は、本当にその時自宅でテレビを見ながら、和子と笑っていた。最近は夫婦の会話もぐんと増えている。


「旅行かいね、何時?」

「6月になると思うんよ。梅雨に入る前じゃ。もうちょっとしたら環も戻んて来る。未優も少年審判の裁判を終えて、今度は社会派の安藤さんらしい、公害の調停やるげなわ。相当長い事になるじゃろのう。未優も、自分の行く末の結論がこの頃になると出とるじゃろ」

「ほうよなあ・・きんど、折角弁護士の資格取って、或いは検察になるんか分からんきんど、出版社やるちゅうんは、賛成出来んわ。私は・」

「そなん言うたって・・未優、もう何冊か本出しとるぞ・・どの位売れとんか知らんけど、出版社もそなん小さない。印税も入る作家の仲間入りしとる。わし等が今更口出しも出来んわの。フィクションじゃ言うとるきんど、あいつが政治の世界で見て来た事・・随所にズバッと切り口入っとるわ。はは」


 沢木が既に読んでいるようで、何冊かを和子に渡した。

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