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周囲の変化

「ぞっとしますね、ははは・・そなん世界になったら、競翔やかせんですわ」


 沢木は、オリンピックや競技大会でドーピングを行なう行為を、厳しく切り捨てた。薬物使用と言うのは、或いは現競翔界でも起きているかも知れない事を示唆した。


「・・笑い話では無いですねえ・・じゅんさん」

「よおちゃん、世の中には紛い物が溢れかえってとるわ。ほやきんこそ、自分等は本物を見極めようちゅうて、黒鯛倶楽部を立ち上げたわの?」

「はい。その通りですきん」

「今年の秋から復帰しょ思うとる。わしんとこの博物館で、淡水飼育の黒鯛を泳がせようかとも思うとるんよ。それも60センチ超えたでかいのばっかり。はは・・まあ・・夢ではあるきんどの」

「それ!是非実現したいですね、じゅんさん!」


 洋司の眼が輝いた。ただ・・沢木が、暗に競翔の世界からこの春で身を引くと言う決意があった事には、この時気付く事は無かった。

 そして、500キロレース・・持ち寄り日。

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