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周囲の変化
「事情はよお分かった。わしも商売人じゃ、情にほだされて社運を賭けるかも知れん企画を通す程お人好しでは無い。ほやきんど、沢木・・お前は、柔あり、剛あり・・ほんまに計り知れん奴じゃのう・・わしはお前が嘘を言わん人間じゃと知っとるし、経営者としても片腕として辣腕を奮って欲しいとまで思うとる。余程大事な娘さんなんじゃの?お前にとっては」
沢木が、
「自分の娘同様に思うとります。きんど、客観的に見ても、あの娘の笑顔は絶対KS食研㈱にとっては、耀のイメージがある。甲斐田さんがあの娘見て感じた事は、商売の勘じゃ無いですかいね?わしは、そう思うたきん企画を出したまでですわ」
「はは・・結局沢木、お前が完全に主導権取ってしもたわ・・一本やられた・」
そう言う甲斐田の顔は、決して怒っては居なかった。
イメージCMを1ヶ月後に見せると言う事で3人は別れた。もう午後12時を少し回っていた。沢木が高速道路を少し急いで事務所に戻った。時間は午後1時前であった。幸い鳩は未だ戻って居なかった。




