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周囲の変化
「ええ、その予定にしとりますが・・なかなか資金も要る事ですきんね」
「どうでしょう・・そこの館長に私を雇って頂くと言うのは」
「ええっ!何を言われますかいね、国立最高峰の大学にあって教授まで上られ、又その分野でも高名な博士がこなな田舎の・・」
いきなりこの教授は何を言い出すのだ、沢木は驚いた。
だが、霧島は、
「沢木さん、貴方の純粋な道の駅構想に感服しました。私も既に57歳。退官後は妻とどこか田舎で、農業でもやりのんびりしたいと考えておりました。大学と言う所は本当に窮屈で、色んな派閥があります。本来なら、私は教授に立てる位置ではありませんでしたが、かなりの学閥争いが起きて、その地位に一番害の無いと言う事で収まった次第です。私は鉱物が好きで、自分が一生涯掛けて取り組むつもりでこの大学でやって来ましたが、沢木さん、はっきり言いましょう。その玄武岩・つまり玄武岩マグマは、微細なダイヤモンドを含んでいる可能性があります。私をどうか、博物館に置いて頂き、勿論無償で結構です。生涯の研究として取組みたいのです」




