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周囲の変化
その沢木の容れてくれたコーヒーを口に運んで、洋司が眼を丸くした。
「こりゃあ・・わしの店のコーヒーより何倍も美味いですわ・・あちゃあ・・」
沢木が笑う。
「10数種類の豆を季節によってブレンドするきん、とても個人の自己満足であって、商売にする原価も出んわ・はは。で・・今日は?店は、八重ちゃんと由香里ちゃんに任せて来たんかいの」
「ええ、はい。わしも、じゅんさんの道の駅ちょっと見せて貰いたい思うとったんです。幸い、今日は水曜日じゃし、客の入りも少ないきん、ええ機会じゃ思うて」
「おう・・ほな、ちょびっと案内しょうか。3時過ぎたら大体わしのとこもピークは過ぎるきんの、今日は市の無い日じゃし」
沢木が、洋司に広大な自身が所有する山林・土地を地図を示しながら見せていた。
道の駅を中心に、広がる自然そのものの山林には、遊歩道的な小道が無数につけられ、既にその中で、数ヶ所整地が終わった場所がある。最初はいぶかしげに、山林所有者も土地転がしかと手放すつもりも無かったようだが、道の駅構想は多くの賛同を呼び、既に実践が始まっている。




