1574/3046
夢に向かい
「お・・自転車も様になって来たのう、由香里ちゃん」
微笑みながら、見守るとり。
「どななな?じゅんさん」
八重子がコーヒーを出すととりに聞いた。
「元気なで。今は、色んな方面から道の駅周辺事業の問い合わせがあったり、指導ちゅう事で、藍川農場から実習生が見学に来たり、又、藍川農場で農業を勉強したい言う人の窓口にもなっとるきんね。由香里ちゃんも大分慣れて来たし、元々勘がえんじゃろね。はきはきして 明るいし、物怖せんし、マスコットガール見たいに言われとりますわ」
「ほうな、最近由香里も、ちょびっと自信がついて来たんか、色んな事よう話してくれるきん」
八重子も嬉しそうに窓外を見やった。春・・それは、生命の息吹を感じる季節。人の頑なな心も溶解して行くような・・
沢木の様子を聞きながら、八重子は、洋司にもその彼の様子を伝えた。
心から心配する者は、周囲に居る。




