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夢に向かい

「お・・自転車も様になって来たのう、由香里ちゃん」


 微笑みながら、見守るとり。


「どななな?じゅんさん」


 八重子がコーヒーを出すととりに聞いた。


「元気なで。今は、色んな方面から道の駅周辺事業の問い合わせがあったり、指導ちゅう事で、藍川農場から実習生が見学に来たり、又、藍川農場で農業を勉強したい言う人の窓口にもなっとるきんね。由香里ちゃんも大分慣れて来たし、元々勘がえんじゃろね。はきはきして 明るいし、物怖せんし、マスコットガール見たいに言われとりますわ」

「ほうな、最近由香里も、ちょびっと自信がついて来たんか、色んな事よう話してくれるきん」


 八重子も嬉しそうに窓外を見やった。春・・それは、生命の息吹を感じる季節。人の頑なな心も溶解して行くような・・

 沢木の様子を聞きながら、八重子は、洋司にもその彼の様子を伝えた。

 心から心配する者は、周囲に居る。

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