夢に向かい
初霜号系の5羽は、7位に1羽が入賞したが、この日、3位から6位まで入賞したのが秋山鳩舎であった。香月が言う所の、こう言うレースは強いですよと言う言葉に合致する。この集団と恐らく輝竜号は跳び帰って来たのだろう。松本鳩舎が初めて着外に。旭が、8位、9位にとり。10位に加藤が入った。着実に加藤は若手では一番に伸びている。又、とりの川滝系もその強さを発揮し出した。
400キロレースは、2週間後、それからほぼ毎週レースが開催される。沢木が余り喫茶店に姿を現さない状況が続き、若手・中堅が喫茶店に顔を頻繁に見せ始める。沢木の事務所で働き始めた美香も、かなり残務があるようで、最近はしょっちゅう顔を見せる事が無くなっては来たが、電話では、しょっちゅう由香里と連絡を 取り合っているようで、由香里の自転車による散歩と、週に3日勤務する道の駅への話題から、沢木がほとんど道の駅主体に力を注いでいる事が洋司にも伝わっていた。
とりが、来店・・この日はぽかぽかと春の陽気が漂っていた。もうすぐ桜の花が満開になるだろう。
とりが座ると、丁度由香里が自転車で散歩に出かける様子が目に入る。




