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希望の光
「ほう・・やっぱり沢木さんの名前がある・どこかで聞いた名前だったんだよね」
香月が嬉しそうに言うと、側の香織が、
「貴方が鳩の世界でそれだけ感銘を受けた人なんて、私も一度お会いしたいわ」
「又、会えると思うよ。何て言うのかな・・全く飾らない方で、おおらかなんだよ。自分を隠さない。全てそのままの自然体なんだ。凄く魅力のある方だよね。学者を離れて、もっともっとお話ししたい人なんだ。沢木さんの言葉じゃ無いけど、鎌足さんが引き合わせてくれたのかも知れないね」
こんな楽しげな香月を見るのは久し振りの事であった。
香月の講演が終了するのを待って、沢木が車を裏門に回した。
多忙な香月には、色んな方面から誘いがある。それを全てキャンセルしての佐々木家訪問に深く感謝を申しながら、沢木運転の車は香月を乗せて、高松市内のホテルに向かった。




