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夢に向かい
洋司は、この夜も由香里と一緒に姿を見せている。洋司は積極的に、開店している喫茶店主と言う知名度抜群の顔で、これまでの彼とは違う動きで競翔仲間達との間に入って行く。
とりも、ヤマチューも・・。秋山も、村本もだった。
そして、300キロレース・・予想されるのは曇天のやや東風7メートル。放鳩された。
「小雨が混じって、200キロレース見たいにはいかんじゃろ」
「大体例年この時期位が200キロレースになりよったんよなあ」
「まあ、天候ちゅうんは、決まったもんで無いきんの、それはしょう無い。放鳩がちょびっと遅れて8時頃になるかも知れんそうじゃ」
「きついなあ・・」
「ほんま、当日戻れん鳩も居るじゃろ、多分・・」
そんな声が満ちる。この日の沢木は、午後から和子に、
「鳩戻んて来る時間じゃきん、そろそろ事務所行くわ」




