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夢に向かい
まさしく、沢木の狙いに大きな理解を示しながらも、絶対的な策等無いのだと、香月は言った。それは磯川も失敗し、香月も失敗し、白川氏でさえも失敗の言葉に埋もれた壮大な策略の弱点が、常にそこに隠れていると言う事だった。
そして、道の駅を4人は後にして、折角だからと宿泊を兼ねて沢木が懇意にしている料亭に案内した。とりと、環、ヤマチューも今回同席した。沢木は随分楽になったと、想像していたより遥かに苦かった薬を二度と飲みたくないからと言いながら、この夜は聞き役に回っていたが・・磯川が、唐突に言う。
「沢木さん、老人施設良いですね。又無農薬栽培の、朝市、地元の雇用と伝統の伝承。全てに非常に行き届いた素晴らしい計画です。こう言う方法があるのをご存知ですか?既存の病院の別院として誘致する案です」
「それは、色んな所に打診しとりますし、ただ・・単なる老人ホームやら、特別擁護老人ホームではいかんのです」
「はい、理解しています。なら、認可を得る為に様々な方法があります。例えば、当病院のシステムを移行すると言う事も」




