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夢に向かい
「環さん、いかがですか?磯川総合病院のご勤務は」
「何から、何まで・・うちが思うとった以上に行き届いとって、眼から鱗です」
香月は頷きながら、
「S工大では、国立大学を中心として、民間でも最先端医療を受け持って貰える病院があります。数少ないその医療機関として、磯川総合病院が入っております。殆ど、磯川則哉さんが内科部長時代から築かれて来たものです。医療と言うものを本当に理解されている方です」
「今日は、主人の為にお忙しい中・・」
和子が慇懃に礼をすると、香月がにこっと笑う。その清々しい笑顔に、二人の心もすっと楽になった。
「とんでも無いです。沢木さんとお会いするのは、私達も大変興味ある事業を手掛けて居られるからです。むしろ、もっと早い機会に色々お話したかったですから」
「ほんでも磯川先生が、今、主人を・・」




