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希望の光
「よう、分かりました。わしね、三島さん。今の仕事やりもって、実はそう言う障害を持った子達に何か手助け出来んか思うて、ボランティアサークルに入ってます。その中に何と、動物学者である香月博士の名前もあるきん、二度驚いたんですきんど、勇次君を、一回・・その京西博士に診て貰う気持ちがありますか?費用は、その団体に申請すりゃ何とかなります」
三島夫婦は、涙を零しながら、沢木に何度も頭を下げた。子供を救いたい・・そんな気持ちと闘いながら、それでも諦めきれず、色んな病院にも行った。しかし、同じ答えで・・何時しか現実を受け止め、この勇次の人生を見守るしか無いと思い直していた夫婦に、沢木の来訪は神様が到来したかのようだった。結果は勿論分からない。しかし、その微かな扉が開いたのだった。
何故、ここまで沢木が行動したのか・・それはやはり彼が持つ不思議な能力、勘・・或いは閃きのようなものかも知れない。




