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夢に向かい

 沢木は、ブランド化し、農業生産力向上と、効率化を求める、農林水産省、農協の農業施策をばっさりと切り捨てた。大量の化学肥料、農薬で汚染され、バイオテクノロジーで作られたレタスの種まで細かい分析結果と資料を見せながら、この土地は確実に化学肥料によって作られた作物。次世代に大きな負の財産を残すであろう事を力説した。何故なら、食物の連鎖は自分達の代だけで無く、子々孫々に及ぶとまで言いながら、


「わしが何故有機栽培にこだわるか、又農薬を一切使用せんで家畜の飼料まで考えてやんじょるかは、藍川農場で実際に実践しよんですわ。農家のご努力と勤勉さには、ほんま頭が下がりますきんど、皆さん、わしが市場に出しよる野菜は、農薬を一切使用せん、茶畑に面した昔ながらの農法です。高齢化してその狭地の農地も耕せんようになんじょりますきんど、下草を刈り、雑木を拾い、そこから生えた松茸や、椎茸、自然薯、柿、里芋、牛蒡、人参・・・わしはね、皆さんこの時代やきんこそ、守って行かないかん伝統の農業を継承して貰う若者には、協力を惜しまんし、足腰が弱って自分で農協にも出せんようなお年寄りに、出来るだけ支援したいんですわ。分かって下さいや。厳密に言うたら、工場からの煤煙で、酸性雨が降りよるし、生活品には化学製品が溢れとる。ほやきん、理想に過ぎると思われるじゃろし、実際完璧な有機栽培も出来んじゃろきんど、健康・未来・夢・伝承を合言葉に道の駅をやり始めたんですわ」

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