夢に向かい
10数人の農家に対して、まず要望を受けた沢木。
「わし等の作るレタスは、全国的に見てもブランド品として通っとるし、冬場の野菜の少ない時期にも安定して供給出来る。玉葱じゃって、葱じゃって、ほれに茄子もある、それは温室栽培じゃ。自信もある」
沢木「確かに、そうですわ。分かっとります」
「近頃では、高騰する野菜に、アメリカから値を安定さす為に政府が輸入したり、逆に今度は暴落した時には、 箱代にもならんのよ。野菜作りは、長野や、静岡やら、小豆島あたりも大規模な生産農家があって、昔見たいな軽トラ1車で、20万円にもなるような時代では無いんよ。野菜作りは博打と一緒じゃあ、そこで、産直市場言うて、農協でも出しとるきんど、やっぱり相場に変動されるきんの。農家はほんま今はしんどいんよ」
沢木「よう分かりますわ。きんど、共済保険に皆掛け金も高いかも知れんきんど、保険金掛けとるわけじゃわねえ。暴落した時には、ちゃんと保険から降りて来るんじゃきん」
「そりゃ、そうよ。ほんで無かったら農家なんぞやっとられんきん。沢木さん、あんた農家言うんを分かっとられんの違うんかいね、わし等百姓ちゅうんは、そななもんで無いで?」
そうだと言う声が満ちた。




