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夢に向かい
確かに、瀬戸内圏を中心とするこう言う連盟同士がまとまれば、関東圏を中心とした大きなレース以外に、ビッグレースの誕生もある。沢木の仕掛けた連合会合併と言うのは、実はそう言う着眼点にある。東神原連合会が、何故ここまで理解を示し、自分達の競翔鳩を委託したのかも段々と分かって来た。沢木、香月の仕掛けた大きな流れに、今、燧灘競翔連合会も乗っかっているのだ・・。
明日の予想を聞かれて、沢木が苦笑していた。
「ほなん事予想したら面白う無かろうが?。何時鳩が戻んて来るんか、わくわくする所に、競翔の面白さの一つがあるんと違うか?疲れて戻って来る鳩を、ご苦労様ちゅうて待ってやるんが、競翔家としての姿勢じゃ。それが出来んもんもそりゃ、居るど。ほやきんど、出来る事ならそう言う姿勢を持つ事じゃあ。明日は、どっと戻って来るかも知れんのう・・それだけじゃ」
沢木は、そう言うと持ち寄り場所を後にした。
確かに・・先々、ドラマの粗筋を聞いて何が面白いものか・・納得しながら、散会となる。この夜は、白城に姿を見せる事は無かった沢木だった。




