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夢に向かい

 優しい微笑みで、沢木はコーヒーを二人に容れてくれた。


「美味しい!」


 自分の店で出すコーヒーより遥かに美味しかった。沢木は、


「わしゃ、こだわる性質でのう、はは。この豆は十何種類かのブレンドじゃ。とても、店に出せるもんでは無い。原価が合わんきんの、はは」

「じゅんおっちゃん・・何から何までほんまに凄いね」


 きらきらした眼で由香里が言うと、


「どうじゃった?初出勤の初日は、疲れたか?」


 沢木が逆に問いかけた。


「初出勤て・・じゅんおっちゃん、うちは、当然無給じゃきん、お手伝いさせて貰いよんよ、この市場は」

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