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夢に向かい

「有難う・・うちな、じゅんおっちゃんの夢、出来る事なら手伝いたい。今は強う思うとる」


 とりが、にこっと笑った。


「皆、そう思う・・そう思わせるもんがあの人にはある・・」


 二人が到着すると、沢木が待っていた。

 田村が、少し遅れて到着。軽トラックで各農家を回り収穫した作物を運んで来たのだ。殆どボランティアに近いこの奉仕には、深く沢木達も感謝している。

 ほがらかで、気持ちの良い青年だった。由香里もすぐ打ち解け、とりも面倒を見てくれる。沢木はあちこちに連絡を取ったり、又問い合わせに応じたり・・初めて沢木が取り組んでいる夢への現実の中で、由香里は、どんどん訪れる市場の客達の応対に追われていた。気付いたのは、どの顔も笑顔で、優しい表情だと言う事だった。

 あっと言う間に、2時間で市場の作物は売り切れた。沢木に駅長室に呼ばれたとりと由香里だった。

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