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夢に向かい
幼子のようにはしゃぐ由香里の姿を見ては、洋司達は何も言えなかった。思えば、中学1年時から本日まで、家と言う空間の中にあって、殆ど世間と言う空間では過ごせなかった由香里が、一歩外(世間)に踏み出そうと言うのだ。それも絶対的な信頼をする沢木の下で・・洋司達は沢木に何遍も礼を言った。
「ええ機会じゃ、道の駅には色んな人が来る。由香里ちゃんにとっては、ええ事じゃと思う。わしは、何も自分の夢に巻き込むつもりは無い。ほやきんど、働く言うんは、あらゆる目を養う言う事じゃ。心配無い。とり君も、わしもちゃんと面倒を見るきん」
「何から、何まで・・じゅんさんにお世話になりっぱなし・・ほんでも、ちょびっと安心したですわ」
洋司が言うと、
「もう、成人式も終えた、立派な大人・・急速に階段を登り始めたんじゃ、由香里ちゃんは、視野を養う・・大事な事じゃ。うん」




