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夢に向かい
喫茶店が開店する前に、沢木はやはり道の駅に行くのだろう、出かけて行った。
AM9時半になって、とりから連絡が入る。とりは、既に打刻を終えて、連絡している所は道の駅からだった。とりの打刻タイムもAM8時15分前後だと言う。
沢木は、丁度開かれる道の駅の朝市に、とりと共に売り場に立っている様子だった。好評の道の駅は、周囲に大きな評判を生んでいた。そして沢木事務所の横にも、一部民芸品が並べられていた。
「沢木さん、今日何時にタイムしたんですか?」
とりが聞く。
「8時10分頃かいの・・とり君は?」
「大体その時間です。打刻してその足で走って来たきん、全鳩は確認しとらんのですきんど」
「急がんでかまんのど?とり君。市場は、売り子の田村ちゃんが、ボランティアでやってくれとるきんの、もうちょっとしたら正規になって貰うつもりで今話しとる」
田村と言うのは、元役場の職員で、現在実家の茶畑を手伝う傍ら、藍川農園で有機栽培農業を学び、そしてこの道の駅にも無償で顔を出している青年だった。年は25歳。明るくはきはきした気持ちの良い青年であった。




