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夢に向かい
「おう・・ほうじゃ」
沢木が3羽打刻したと言うのは、初霜号系・・AM8時10分頃だと言う。それでは、佐々木鳩舎の入賞は無いですね・・洋司が笑う。
沢木も、団子状態じゃろ、この150キロレースもと答えた。佐々木鳩舎も遅うは無い。ただ全体のレベルが高うなっとるきん、目立たんだけじゃあと彼は言う。輝竜号のタイムも、
「ええ仕上がりじゃ・・」
そこで洋司は、松竜号が相変わらず快分速で100キロ2位だった事に触れると、
「松と、輝は、タイプが違うんよ、よおちゃん。奥に秘めとる力は変わらんし、爆発力もある。輝竜号はこなな短距離レースでは、悠々と戻って来るじゃろ、賢い鳩じゃ・・自分の力、距離を知っとる。松竜号は、オールマイティーな例えば、黒竜号タイプじゃ。力を出し切らんでも常に先頭に立つ」
「・・・・」
洋司はもう質問をしなかった。由香里が降りて来る。開店する喫茶店を手伝う為だ。
「じゅんおっちゃん、店来とったん、お早う御座います」
「おう、お早う。全部戻んて来たか?」
由香里が頷いた。時間は8時50分の事であった。




